そういえば、今までバセドウ病についての記事を書いていませんでした。
バセドウ病というのは、ざっくり説明すると代謝量が異常に増加する病気です。
代謝が増えるので体は常に激しい運動をしているような状態になり、動悸や息切れ・発熱などの症状があらわれます。
また、エネルギー消費量が増えるので食事をしてもすぐにお腹が空いたり喉が渇いたりしてしまい、たくさん食べても痩せてしまう人もいます。
くわしいバセドウ病の症状についてはまた後日記事に書こうと思いますが、今回は私がバセドウ病だと発覚するまでの出来事をまとめてみました。
私がバセドウ病と診断されたのは2022年の2月末ですが、後々振り返るとそれ以前から様々な症状が出ていたなぁと思います…。
2020年末 上司のパワハラが発症のキーに!
バセドウ病はストレスにより発症すると言われています。
厳密に言うと、もともとバセドウ病になりやすい体質の人が強いストレスを受けると、それが引き金となり発症するというのが正しいです。
もともとバセドウ病になりにくい体質の人は、いくらストレスを受けたとしてもバセドウ病を発症することはありません。
そして、ストレスを受けてもすぐにバセドウ病を発症するわけでもないようです。
私もYouTubeなどで聞いた話ですが、非常に強いストレスを受けてから半年~1年後にバセドウ病を発症することが多いらしいです。
私の場合、2020年は上司のパワハラが特に酷く、仕事でのストレスが非常に強かった時期です。
2020年末にはストレス性の胃潰瘍も発症しました。
胃潰瘍になるほどの強いストレスですので、これがバセドウ病の発症原因になったと考えてほぼ間違いないでしょう。
胃潰瘍については過去の記事にまとめておりますので、気になる方は合わせて読んでみてください。
2021年夏頃 手の震え・動悸などの症状が現れる
2021年の夏頃、激しい手の震えや動悸などの症状に襲われたことがありました。
私は普段から血圧が低く立ちくらみなども起こりやすいので、最初はこれも低血圧のせいだと思っていました。
ただ、今までの症状とは少し異なるような違和感があったため、念のため後日病院へ行き血液検査をしてもらいました。
結果は、炎症反応があるものの血糖値やその他の数値は悪くないとのこと。
炎症反応については、胃が荒れているのではないか?とのことでした。
しかし、今になって考えてみると、もしかするとこの時すでにバセドウ病の症状が出始めていたのかもしれません。
炎症反応もバセドウ病で甲状腺が腫れていたから出たのではないかと…。
胃潰瘍を発症してから半年以上は経っているので、発症していてもおかしくはない時期です。
ちなみに、バセドウ病の検査も基本的に血液検査です。
ただ、通常の血液検査ではバセドウ病に関わる数値まで測ることはないため、医師がバセドウ病の疑惑を持って検査しない限り発覚することはまずありません。
この時病院で血液検査をしたにも関わらずバセドウ病の診断がされなかったのには、そういった理由があります。
2021年11月 コロナワクチンの副反応が治まらない
2022年11月にコロナワクチンの2回目の摂取を行いました。
その際の副反応が非常に強く…
- 体の節々が痛い
- 肌の感覚が非常に敏感になる
- 激しい動悸
- 発熱
などの症状があらわれました。
通常であれば、このような症状は数日で治まるはずです。
しかし、私の場合どうしても動悸の症状だけは数週間経っても治まらず、「もしかしてこれがワクチン後遺症?」と疑っていました。
いま考えると、これもワクチンの後遺症ではなくバセドウ病の症状だったのだろうなと思います。
おそらくそれ以前からすでにバセドウ病は発症していたと思うのですが、ワクチンを接種した刺激で症状が強められたのかもしれません。
バセドウ病はストレスで発症すると先ほど書きましたが、それは精神的なストレスに限らず身体的なストレスも含みます。
出産や感染症などをきっかけにバセドウ病を発症することもあるようなので、コロナワクチンのような身体的影響の強い薬でバセドウ病を発症したり、症状が悪化するということがあってもおかしくはありません。
2021年末~2022年初め 症状が強く出始める
冬になってからバセドウ病と思われる症状が次々と現れはじめました。
具体的には…
- 胃の不快感
- 冬なのに汗をかくほど暑い
- 手足の震えが止まらずPCやスマホの文字入力も困難に
- 大量に食べても1~2時間後には強い空腹感に襲われる
- 異常な肌の痒みと動悸で眠れない
- 目の症状により視力が落ちる、顔つきが変わる
- 自転車に乗れなくなる
などです。
この頃は座っているだけでも辛く、家ではずっと布団の上で横になって生活していました。
体調が悪すぎて仕事にも集中できず、些細なミスが増えてきました…。
2022年2月 健康診断でバセドウ病を疑われる
2022年2月に会社で健康診断があり、その際の問診で初めて医師からバセドウ病を疑われました。
しかし、やはり通常の健康診断の血液検査の項目だけではバセドウ病かどうか判断することはできないため、オプション検査項目を増やしてもらうことに。

これが、この時の検査結果です。
項目名の横の枠に書いてあるのが正常の範囲なのですが、TSH・FT4・FT3の値が明らかにおかしくなっています…。
数日後 救急センターへ…
健康診断の結果が届いたらすぐ病院へ行って治療してもらおうと思っていたのですが、結果を待たずして症状がマックスに悪化してしまいました…。
その日は日曜日だったのですが、どうしても耐えられず救急センターへ行くことに。
しかし、救急センターでは設備も出せる薬も限られており、バセドウ病の診断や治療薬の処方はできないとのこと。
そのため、この日は点滴を打たれ、解熱鎮痛剤と動悸の薬を処方されるだけで家に帰されました。
それでもないよりはマシなので、全くの無意味というわけではないのですが。
翌日 専門病院でバセドウ病と判明
救急センターへ行った翌日、紹介してもらった専門病院へ行きました。
ここで血液検査を受け、ようやくバセドウ病と診断してもらい治療が始まりました。

こちらがその時の検査結果です。
健康診断の時と検査項目が一部違いますが、共通しているFT3の値を比べると、
健康診断時の値が28.17で、今回が32.50となっているので、数日の間にも数値が上がり症状が悪化してることがわかります。
ちなみに、下に書いてあるTSHレセプター抗体というのがいわゆるバセドウ病の抗体です。
めちゃめちゃ出てます!
これ、バセドウ病にならない体質の人は全く出ないんです…。
バセドウ病は医師すらスルーする病気である
バセドウ病は放置していて自然治癒するような病気ではありません。
そのため、なるべく早めに発見して治療するのが1番です。
私のように全身ボロボロになってからはじめて気付くというのはあまり好ましくありません。
しかし、バセドウ病を正確に診断できる医師もあまり多くないのかもしれません。
初診では更年期障害や夏バテなどと誤診され、バセドウ病を疑われなかったという人も少なくありません。
なので、結果的には私のようにマックスに悪化してからでないと検査すらしてもらえないということも珍しくはないのだと思います。
ではどうすれば早期発見できるのか?
バセドウ病についてもっと周知し、どのような病気なのか1人でも多くの人に知ってもらえると良いなと思います。
少し前にSNSで話題になった医療漫画『K2』でもバセドウ病を取り扱った回がありますので、機会がありましたらぜひ読んでみてほしいです!
バセドウ病が出てくるのはおそらく427話辺りなので、かなり読み進めなければいけませんが…面白いですよ!
周りに「更年期じゃないの?」と言われていたり、目に症状が出てるような描写がリアルだなぁと思いました。
ブラックジャックでもバセドウ病回はあるんですけど、バセドウ病よりも無免許医の古和先生にスポットが当てられているので、病気を知るという意味では微妙なんですよね…。
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