この記事にはネタバレがあります。
私は感情の切り替えが物凄く苦手です。
トイ・ストーリー4を見に行った際には、あまりの失望と落胆に数週間立ち直れなくなり、
バズ・ライトイヤーを見に行った際には、その感動をまたもや数週間噛みしめ、同時期に上映していたミニオンズフィーバーをなかなか見に行けない状態になったりしていました。
良く言えば感受性が豊か、悪く言えば「たかが作り話に何そんなにマジになってんの?」って感じです。
そして、今回はPokémon LEGENDS アルセウス。
この作品自体は去年の1月に発売されたものなので旬の作品というわけではないのですが、現状この作品でのみゲットできるラブトロスというポケモンが欲しくてプレイしていました。

これがラブトロス。
玄武モチーフなのでカメ+ヘビで爬虫類パーティーで使えるなぁと。
軽い気持ちでプレイしていたんですけど、このLEGENDS アルセウスという作品、精神的にかなりキツいです!
前半はまだ良いんですけど、途中からの急展開で感情がぐちゃぐちゃになる…。
Pokémon LEGENDS アルセウス のストーリー
ざっくりしたあらすじを言うと、いわゆる異世界転移ものです。
主人公はまだポケモンと人間が共存しておらず、ポケモンが害獣みたいな扱いを受けていた過去の時代に飛ばされます。
帰る術もわからず身寄りのない主人公をラベン博士が拾ってくれて、ギンガ団の調査隊員として働く代わりに衣食住の世話をしてもらえるように。
あとはいつもの如く、ヒスイ地方を冒険してポケモン図鑑を完成させよう!って感じです。
ポケモントレーナー自体が珍しい時代なので、ジムリーダーや四天王はいません。
その代わり各地の荒ぶるキングポケモンを鎮める任務があります。
詳しい設定などは公式サイトでご確認ください。
Pokémon LEGENDS アルセウス 激ヤバポイント
ストーリー上、主人公は空から落ちてきた謎の人物として怪しまれており、身寄りもないので生きるためには調査隊として働き、村に置いておくにふさわしいメリットのある人材であることを証明するしかない状態です。
それでも、きちんと活動していれば徐々に認めてくれる人は増えますし、図鑑タスクをこなしレベルを上げれば隊長や博士も褒めてくれるのでやりがいはあります。
ただ裏を返せば、村にとってメリットのない存在となれば簡単に見放される運命にあるということでもあり…。
まさに社会の縮図なんですよね。
突然村を追放される!
いやもう本当にびっくりですよ。
前日まで凄く良い感じで、全部のキングを鎮めて「お疲れさま。明日からは通常任務だよ。」って、博士と先輩とイモモチ食って談笑してたのに。
いきなり団長に呼び出されて、「疑惑晴れるまでこの村出禁にするから!」って…。

みんなの為に頑張って各地のキングを鎮めて回っていたのですが、どうやらそれが裏目に出たようです。
そんなうまく行くわけない、全部自分で仕組んでいた自作自演なんだろうと疑われてしまいました。
しかも追放されて村から出るまでの道、イベントムービーとして処理してくれれば良いのに自分でキャラクターを操作しなくちゃいけないんですよ…。
絶対この先辛いことになるのがわかっているのに、なんて酷なことをさせるのかと思いましたよ。
道の脇にいる野次馬の村人たちもなんかヒソヒソ言ってるし、黒い任天堂過ぎるでしょ。
たらい回しにされる主人公
村に戻れるまでなんとか居場所を探さなければいけない!ということで、博士とテルの助言に従いキクイの元を訪れることになります。

しかし、明らかに厄介者扱いで取り合ってもらえず…。
しかもシンジュ団では面倒見れんと言って、コンゴウ団サイドに押し付けるのズルいな…。
一応ヨネのところにも訪ねてみますが、もちろんこちらもNGです。

なんか良いこと言ってる風だけど、結局は自分で何とかしろって突き放してるわけですよね…。
この後どうしようもなくて1人でうなだれていたらウォロさんが保護してくれるのですが、後述するようにウォロさんもウォロさんでヤバいし。
そもそも、このたらい回し展開は本当に必要だったのだろうかと。
「お前は孤独になったんだぞ!」っていう現実ををこれでもかと突き付けてくるようで、何十時間もプレイしてキャラクター達と友好関係築いてきただけにキツい…。
キクイとヨネのこともこれまで別に何とも思ってなかったのに、このやり取りのせいで苦手になってしまいましたよ…。
ムベさんまで…
色々あったけどなんだかんだみんな助けてくれたし、なんとかなりそうだ!
そう思い決戦の地へ向かう途中…。

えっ…ムベさん!?
昨日まで機嫌良くイモモチを振舞ってくれていたのに、世を忍ぶ仮の姿だったんですね…。
なんか忍者モードになってから背筋も伸びてるし、か弱い老人の振りをしてたのも全部演技だったってことですか…。
いきつけの飯屋の店主すら敵となり立ちはだかって来るなんて、もう人間不信に陥るレベルですよ。
何事もなかったかのように接してくる人々
ディアルガ・パルキアの2体を倒せば一旦ストーリークリアとなりますが、クリア後も任務は続きます。
この頃には主人公も村に出入りできるようになっているのですが、みんな何事もなかったかのように追放前と同じテンションで主人公に接してくるのが逆に怖い!
なんかもっとこう、「疑ってごめん」とか「村に戻ってきてくれてよかったよ」みたいな一言があっても良くないですか?
特にヨネ・キクイの2人、お前らに拒否されたこと、こっちはまだ鮮明に覚えてるんですけど。
デンボク団長は土下座してくれたからもういいけど、君たちは…。
ウォロ…

最終盤になって、とうとうウォロさんが正体を現しました。
でも、正直ウォロさんはずっと怪しかったし、ムベさんなんかに比べたらダメージは軽い気もします。
追放イベント関連でこちらが裏切り展開に慣れてしまったというのもありそうですが。
それより、ウォロ→ギラティナ(アナザー)→ギラティナ(オリジン)と、回復なしで3連戦しなきゃいけない方がキツかったです。
レベルが足りなかったので、数日間ウォロさん放置して図鑑タスク埋め兼ねて手持ちのレベリングしてました。
ごめんウォロさん…でも世界滅ぼすとか言ってたのに律儀に待っててくれたので、気の長い人なのかもしれません。
バトルに負けたらちゃんと最後のプレートもくれましたし、博士に挨拶してから去っていくあたり律儀ですよね。
ツバキめっちゃ良い奴じゃん!
追放されてからは「もう誰も信じられないよ…」って感じだったのですが、唯一株を上げたのがツバキなんですよね。

なぜか、決戦前に応援しにきてくれました。
別に一緒に戦ってくれるとかスゲーアイテムをくれるとかじゃないんですけど、追放後に自主的に主人公のところに駆けつけてくれたのってウォロ・セキ・カイ・ツバキくらいなので…。
あと、シマボシ団長もケーシィを派遣してくれましたね。
その後もツバキ賞と称してアイテムをくれたり、何かと主人公を気にかけてくれるので、こいつは完全に味方認定できる貴重な存在です。
ありがとう、ツバキ!
もともとデンボク団長からも実力者と言われていたし、モンスターボール不使用で複数のポケモンに指示出せるし、信仰深いし、言動がおかしいだけで凄い奴だったんですよきっと。
マルマインを鎮める前に妨害してきたのも、どこの誰かもわからん怪しい輩に大事なキングを任せられんという判断から来るものだったわけですし。
そう考えるとかなりまともな思考してますよ、ツバキは。
あと、ツバキはリーダーのセキからの指示であっても、自分が納得できないことであれば従わないんですよ。
だからこそ主人公を応援しに来るっていうのが、自分の本心からの行動なんだろうなぁと感じられてポイントが高いわけです。
なんか色々あったけど、ツバキに救われたので良しとします。
はやくポケマスにも来て欲しいです。
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