ちょっと暗い内容です。
心が弱りやすい方はメンタルが安定している時に読んでください。
少し前にぼんやりと考えていたこと。
年末にネットを徘徊していると、このようなニュースを目にしました。

ネットのニュース記事って時間が経つと閲覧できなくなってしまうことも多いので、内容を要約すると、
- 5年前に京都で母親が3歳の息子を浴槽に沈め殺害する事件が発生
- 息子は自閉スペクトラム症の疑いあり
- 母親も双極性障害だが通院も治療もせず
- 犯行動機は「自閉症を背負って生きていく息子がかわいそう」
かわいそうなんて言わないで
まず犯行動機で「かわいそう」とか言ってるのがすごくムカつきますね。
自分がさっさと楽になりたかっただけじゃないの?息子側に殺されてしかるべき理由があったみたいに言うなよ!と思います。
この子にかわいそうな部分があるとすれば、こんなどうしようもない母親のもとに生まれてしまったことはかわいそうかもしれない。
検察側「身勝手に可哀そうとレッテルを貼って、酌むべき事情はない」
裁判長「計画性はないが死亡した結果が重大。息子の将来を悲観し、自らを解放するための犯行動機に酌むべき点はない」
まさにこれ。母親は自分のことしか考えてないです。
残された2人の子どものことを考え自首しなかった?自分が捕まりたくなかっただけでしょう。
確かに発達障害者は生きる上での苦労が多いです。私も当事者なのでわかります。
ただ、死ぬかどうか判断するのはせめて本人であるべきだと思うんですよね。
殺すくらいなら最初から生まないで欲しい。
発達障害の実態が世間に知られていない問題
そもそも発達障害がどんなものなのかがあまり世間に知られていないような感じもするんです。
この事件の母親は「自閉症を背負って生きていく息子がかわいそう」とか言ってますけど、病院では「自閉スペクトラム症の疑いあり」としか診断されていません。
ちょっと難しいんですけど、私は自閉スペクトラム症と自閉症は全く異なる障害だと思うんですよね。
自閉スペクトラム症っていうのはいわゆるASD・アスペルガー症候群で、知的障害は伴わないです。自閉症はASD+知的障害なので、生き辛さのレベルがもう1段階違うというか。
その辺りも果たしてどれくらい理解していたのかわかりませんが、病名だけ聞いて勝手に深刻に思い詰めて、息子の特性を十分に知ろうともせず、寄り添って生きる選択肢を排除してしまっているように感じました。
というか、こういう風に「勝手に思い込んで自分の考えに執着する」というのもASDの特性なんですよね。
母親自身にASDの気質があって、それが子どもにも遺伝したんじゃないかとも考えられます。
発達障害は二次障害として双極性障などの他の精神疾患にもかかりやすいですしね。
あと、このニュースがに対して「出生前診断しなかったの?」みたいなコメントも見かけたんですよ。
出生前診断は見た目と染色体の異常しかわかりません。
発達障害の有無はもちろん外見では判断できませんし、染色体疾患でもないので出生前診断で見つけるなんて不可能です。
ダウン症などと混同しているのでしょうか。
発達障害がどんな病気かさえきちんと周知されていない社会で、まともな支援なんて受けられるはずもないです。
ただ、私的には理解して欲しいというのもちょっと違うような気がして…。
結局相手に関心がなければこちらから働きかけたところで良いリアクションは返ってこないでしょうし、
我々も定型発達の考え方がわからないというのはお相子なので、こちらだけが一方的に理解を求めるのはおかしいんじゃないかと思っています。
なので、別に発達障害のことを無理に知ろうとする必要はないですし、嫌ってもらっても構わないです。
でも、嫌い・無関心ならもう関わらないで欲しいですね。
合わないと思ったら距離を置いて欲しいです。
殺すくらいなら施設に預ければ良いじゃないですか。
人を殺すって体力的にも精神的にもめちゃくちゃ負担になりそうですし、そんなエネルギーあるならもっと他のことに有効活用した方が良いですよ。
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